布の真ん中に頭のはいる穴をあけて着る袖なしの雨具。雨具としてのポンチョに関しては以下(wikipediaより引用)
雨具としてのポンチョは、前述の皮革ないし毛織物としてのそれとは異なり、綿や化学繊維の布にゴムなどで防水性を持たせたもの、より簡易にはビニールなど合成樹脂のフィルムで出来たものが一般に利用されており、頭を覆うフードが付いている。これらは簡単な構造ゆえに単価も安く製造できるため安価であり、折り畳めば場所をとらず、必要であれば広げて速やかに着用でき、また緩やかに体を覆うため、背負ったり抱えたりした荷物ごと着込むことで荷物を濡らさなくてすむなどの利便性が見られる。緩やかに覆うという性質から、手足にまとわり付いて行動が制限されることが少ない点も利点といえる。
反面、レインコート一般に比べると腕や足は覆わないためどうしても濡れがちで、こと何らかの作業を行ったり自転車や徒歩で移動する場合には、胴体以外は濡れてしまいやすい。ただ、そのぶん通気性が良いために蒸れ難いなどの利点にもなるほか、低体温症予防の観点では頭や胴体の体温低下を防げればよいため、理にかなっているといえる。しばしば濡れやすい足を濡れないようにするために、レインコートのズボンを併用することも行われる。
なお、これらの特徴から1850年代より南北戦争の時代にゴム引きなどで防水性を持たせた木綿製の軍用ポンチョ(ミリタリーポンチョとも)が利用されるようになり、後に近代的な歩兵の標準的な装備として利用されている。こちらは雨具としてだけではなく、休憩するときや遭難して救助を待つなどする場合に、簡易テントとしてシェルターを作るためにも利用される。着衣であるから広げても面積は狭く、1枚では人一人がどうにか直接的な降雨・降雪・直射日光を防ぐことくらいしか出来ないが、こういった自然環境からのダメージを幾らかでも軽減できれば、その歩兵の生存可能性を押し上げることにもつながる(→サバイバル)。また担架などに応用される場合もある。特に現用のものでは、軽く薄い、大判ながら折り畳めば小さなポーチに収まる合成繊維製のものも利用されている。